1995年から続くイワタニのアウトドアブランド「FORE WINDS」。
この「FORE WINDS」から2021年3月、新たに4つの商品が販売されます。
- FORE WINDS フォールディングキャンプストーブ FW-FS01
- FORE WINDS ラックスキャンプストーブ FW-LS01
- FORE WINDS マイクロキャンプランタン FW-ML01
- FORE WINDS マイクロキャンプストーブ FW-MS01
今回は、FORE WINDS マイクロキャンプストーブ FW-MS01についてキャンプツーリング目線、ソロキャンプ目線を中心に解説したいと思います。

基本スペック
まずはFORE WINDS マイクロキャンプストーブ FW-MS01の基本スペックをお伝えします。
最大発熱量 | 2.3Kw(2,000kcal/h) |
---|---|
本体重量 | 約186g |
連続燃焼時間 | 約120 分(カセットガス FORE WINDS ノルマル使用時) |
使用時寸法 | (幅)109×(奥行)109×(高)122mm |
収納時寸法 | (幅)71×(奥行)57×(高)120mm |
使用できる鍋の大きさ | 目安として18cmまで(鍋底が16cm以下) |
販売価格 | 7,150円(税込み) |
数字上では出てきませんが、五徳が4本というのがいいですね。
軽量化やコンパクトさを狙って五徳が3本のものがありますが、鍋を載せたときの安定性は4本にはかなわないからですね。
SOTO レギュレーターストーブ ST-310との比較
わたしがキャンプツーリングで使用しているSOTOのレギュレーターストーブ ST-310とスペックを比較してみましょう。
メーカー名 | FORE WINDS | SOTO(新富士バーナー) |
---|---|---|
モデル名 | マイクロキャンプストーブ FW-MS01 | レギュレーターストーブ ST-310 |
最大発熱量 | 2.3Kw(2,000kcal/h) | 2.9kW(2,500kcal/h) |
本体重量 | 約186g | 350g(本体のみ) |
連続燃焼時間 | 約120 分(カセットガス FORE WINDS ノルマル使用時) | 約90分(ST-760 1本使用時) |
使用時寸法 | (幅)109×(奥行)109×(高)122mm | (幅)166X(奥行)142X(高)110mm |
収納時寸法 | (幅)71×(奥行)57×(高)120mm | (幅)140X(奥行)70X(高)110mm |
販売価格 | 7,150円(税込み) | 6,380円(税込み) |
こうして比べてみるとマイクロキャンプストーブ FW-MS01の収納時のコンパクトさと軽さが際立ちますね。
最大発熱量はレギュレーターストーブ ST-310の方が大きいですが、その分ガスの使用量も多くなっていますね。
ただ、最大火力で調理することは滅多にないと思いますので、ここはあまりこだわる必要はないと思います。
また、他のCB缶を使用したシングルバーナーの比較表は次のページにまとめていますので、お暇があれがご覧ください。
キャンプツーリング、ソロキャンプとの相性は?
結論から言いますと、FORE WINDS マイクロキャンプストーブ FW-MS01がキャンプツーリングやソロキャンプ、特に電車やバスを使って移動するキャンパーさんやバックパッカーさんに対しては間違いなく選択肢の1つになるでしょう。
理由としては、
- 軽い
- コンパクト
- CB缶
この3つが揃っているからです。
軽い
電車やバスを使って移動するキャンパーさんやバックパッカーさんにとって荷物が軽いということは間違いなくメリットの一つです。
重たい荷物を担いだり持ったりして移動するより、軽い荷物の方が移動するときは当然楽だからですね。
また、キャンプツーリングでも荷物が軽いに越したことはありません。
バイクに荷物を積むのだから重さはあまり関係ないのでは?と思うかもしれませんが、実はそうではありません。
なぜなら、バイクが重くなるにつて操作性が落ちてしまうからです。
操作性とは、加速、減速、コーナリングの、いわゆる走る、止まる、曲がる、のことです。
バイクが重くなると、当然加速は鈍くなり、ブレーキは効きにくく、カーブは外に膨らみやすくなります。
さらに、駐車場などでのバイクの押引きは、当然重いバイクの方が力が要ります。
そういったことを考えると、バーナーに限らずバイクに載せる荷物は軽いに越したことはありません。
コンパクト
キャンプツーリングや電車やバスを使って移動するキャンパーさんやバックパッカーさんは、持っていける荷物の量には限りがあります。
キャンプツーリングであれば、安全にバイクに積める量。電車やバスを使って移動するキャンパーさんやバックパッカーさんでは、背負ったり持つことのできる荷物の量がある程度決まってしまいます。
車を使ってのキャンプと比べると、持っていくことのできる荷物の量は明らかに少なくなってしまいます。
こうしたことから、同じ道具で同じ性能や機能があるのであれば、コンパクトであればあるほどいいということになります。
CB缶
カセットボンベも、持っていくことのできる荷物の量や重さの関係から1本だけにして出来ればスペアは持っていきたくないものです。
出発前は十分な量が入っていと考え1本しか持ってい行かなかったカセットガス。しかしキャンプ中に思いのほか使って、ついには使い切ってしまった、という場合も考えられます。
最近では入手しやすくなっては来ているOD缶ですが、では、コンビニでも手に入るほど入手しやすいかというと、そうではありません。
CB缶とOD缶とを比べると、やはりCB缶の方が断然入手しやすいと思います。
ですので、いざという時を考えると入手しやすいCB缶の方がより良い選択だと思います。
CB缶(カセットボンベ)について
イワタニで販売されているCB缶は
- イワタニカセットガス
- イワタニカセットガス パワーゴールド
- イワタニカセットガスジュニア
- カセットガス FORE WINDS ノルマル
の4種類が販売されています。
中に入っているガスの成分をまとめると
イワタニカセットガス | イワタニカセットガス パワーゴールド | イワタニカセットガス ジュニア | カセットガス FORE WINDS ノルマル | |
---|---|---|---|---|
ブタン純度 | 95%以上 | 95%以上 | 95%以上 | 95%以上 |
イソブタン | 約30% | 約70% | 約70% | 約30% |
ノルマルブタン | 約70% | 約30% | 約30% | 約70% |
この表から何が分かるかというと、カセットガスの低温時での強さです。
ブタンガスの中でもイソブタンは気化率が良いため、低温時でも気化しやすいのです。
つまり、低温時でも火力が落ちにくいのです。
ということは、低温時(目安としては気温が10℃を下回る場合)に使用するのであればイワタニカセットガスゴールド、もしくは、イワタニカセットガスジュニアを選択する必要があるということです。
となります。
結論としては
低温時(目安としては外気温が10℃を下回る場合)
- ワタニカセットガス パワーゴールド
- イワタニカセットガスジュニア
中、高温時(目安としては外気温が10℃を超える場合)
- イワタニカセットガス
- カセットガス FORE WINDS ノルマル
を選択することをお勧めします。
また、低温時で使用する場合で、さらにコンパクトさや軽さを追及するのであればイワタニカセットガスジュニアがベストマッチではないでしょうか。
終わりに
FORE WINDS マイクロキャンプストーブ FW-MS01、基本スペックは申し分なく、また、デザインもシンプルで非常に機能的なものとなっているのではないでしょうか。
キャンプツーリングやソロキャンプ、特に電車やバスを使って移動するキャンパーさんやバックパッカーさんが使うシングルバーナーとして選んでも、まったく問題ないものと思います。
ただ、わたしが使用しているSOTOのレギュレーターストーブ ST-310はオプションが非常に多く、使い方にバリエーションを持たせることが出来ます。
一つの道具ですべてのシチュエーションに対応することはできません。
いろんな場面を想像しながら道具を選ぶ必要があると思います。
いろいろ想像しながら道具を選ぶ。これもキャンプの楽しみの一つですね。
では、皆さんの参考になれば幸いです。