キャンプツーリング歴30年以上。最長で1か月以上、1週間程度のキャンプツーリングは数知れず。
そんなわたしのキャンプツーリングでの持ち物をご紹介します。
3~5泊くらいのキャンプツーリングを想定して持ち物を選んでいます。
持ち物は次のカテゴリーに分けてご紹介します。
- 基本3点セット(テント・シュラフ・マット)
- 炊事道具・食器・カトラリー
- バーナー
- モバイルバッテリー
- キャンプ場で便利な道具
- 調味料など
- 意外と忘れがちなもの
- 無くてもいいけど、あると便利な道具
わたしが実際に持って行くものを写真付きでご紹介します。
また、持って行く道具のレビューもありますので、キャンプツーリングでの持ち物選びの参考にしてください。
基本3点セット
まずはなんと言っても
- テント
- シュラフ(寝袋)
- マット
の3点セットですね。

もしこれからキャンプツーリングを始める方に、何から揃えたらいいか尋ねられたら、間違いなくテント、シュラフ、マットの3点と答えます。
テントはダンロップ(HCS)のVS-20(2人用)を使っています。

VS-20は2021年にモデルチェンジして型番もVS-22と変わっています。
VS-22の現物を見ていないので何とも言えませんが、VS-20からの変更点は生地の色だけのような気がします。
テントの選び方については次のブログにまとめていますので、ぜひご覧ください。
シュラフはモンベルのシュラフ モンベル シームレス ダウンハガー800 Women’s #3(快適温度は4℃まで)です。

わたしは男ですが、細身で背も低いので女性用に設計されたシュラフを使っています。
先日シュラフを買い替えたばかりで、このシュラフを選んだ理由をこちらのブログに書いていますので、お時間があるときにでも読んでいただけたら嬉しいです。
まだ寒くない時期なので#3を使いますが、寒くなってきたら#1(快適温度は‐3℃まで)を使います。
マットはサーマレストのラグジュアリーマップを使っています。

インフレータブルのマットで、このマットはかれこれ8年くらい使っていると思います。
以前はウレタンのマットを使っていたのですが、一度インフレータブルのマットを使うとウレタンマットに戻ることは出来なくなりました。
インフレータブルのマットだと地面の多少の凸凹は吸収してくれますし、入れる空気の量で硬さも調整できます。
それに何と言っても、冬場、地面から伝わってくる冷たさがウレタンマットとは比べ物になりません。
寒さ対策に一回り暖かいシュラフに買い替えるのであれば、まずはマットを見直す方が先決だとわたしは思っています。
マットの選び方については、こちらのブログにまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
炊事道具、食器、カトラリー
炊事道具としては、モンベルのクッカーとナイフとまな板。
クッカーは食器としての役割も兼ねています。
食器としてはモンベルのスタッキングボウル14を2つ。
カトラリーとしては箸とフォークとスプーンです。

クッカーはモンベルのアルパインクッカー 14+16 パンセットです。
1人で使うにしても2人で使うにしても、これくらいのサイズのクッカーが使い勝手が一番いいと思います。
クッカーの選び方についてはこちらのブログにまとめていますので、ぜひご覧ください。
食器のスタッキングボウル14は、クッカーのアルパインクッカー 14+16 パンセットとスタッキングできるので非常に便利です。
スタッキングボウル14は、2つなら何とかスタッキングできます。

ただし、蓋は浮いてしまいますが。

ナイフは折り畳み式の物より、普通のナイフの方が良いように思います。
折り畳み式のナイフは鞘が必要ないので一見便利なようですが、ヒンジの部分やグリップの刃が隠れる部分に汚れが溜まって不衛生になりがちです。
わたしが使っているナイフはG.SAKAIというメーカーの”サビナイフ”シリーズの物を使っています。
このナイフは名前の通り”サビない”ナイフで、わたしはこのナイフを何年も海釣りで使っていて、海水に漬けたナイフを数時間放置したことは数え切れませんが、ほぼサビませんでした。
ほぼ、と言うのは、モデル名が刻印されているところとグリップとの境目だけは少しサビてしまったからです。
しかし、他のナイフとは明らかにサビ方が違い、サビを気にすることなく使えることが非常に気に入っている点です。
次にまな板ですが、やはりあった方が便利です。
大きなものは必要ないと思いますので、一つ持っておくことをお勧めします。
ちなみに写真のまな板は、IKEAで数百円で購入したものです。
カトラリーですが、わたしは普段自宅で使用している物を持って行っています。

キャンプ用に作られたカトラリーの中には、コンパクトにたためたり軽量化された物もありますが、そこまでコンパクトさや軽さも必要ないですし、そのように作られた物の中には使いづらい物もありますので、わたしは普段使ってるものを持って行っています。
カトラリーを入れている袋は、無印良品のサイドメッシュ歯ブラシポーチ・Lです。
ビニール袋に入れて持ち歩いてもいいのですが、生乾きのままビニール袋に入れてしまうと雑菌が繁殖し不衛生になるので、メッシュの袋に入れるようにしています。
バーナー
バーナーはSOTOのレギュレーターストーブ ST-310を使っています。

カセットボンベを使えるのが最大のメリットですね。
ただ、もしキャンプツーリングを1か月程度するのであれば、コールマンのホワイトガソリンを使うフェザーストーブを選択すると思います。
ホワイトガソリンはホームセンターなどで割と簡単に入手出来ますし、ランニングコストがカセットボンベに比べると安く済むからです。
レギュレーターストーブ ST-310のインプレッションはこちらのブログにまとめていますので、お時間があるときにでも読んでいただけたら嬉しいです。
また、レギュレーターストーブ ST-310には多彩なオプションが用意されています。
そちらについてもブログにまとめていますので、あわせて読んでいただけると嬉しいです。

カセットボンベは、100円ショップのセリアで購入した袋に入れています。

2本がちょうど入るサイズで、生地がネオプレーン(?)で出来ているので伸縮性とクッション性があります。
風防(ウインドスクリーン)は持って行くことをお勧めします。

風があるときに使うと、そのありがたみがよくわかります。
風防(ウインドスクリーン)は、両端に取り付けられた鉄の棒が地面に差し込めるタイプのものを選ぶといいでしょう。
鉄の棒を地面に差し込むことによって風防(ウインドスクリーン)が固定され、風で飛ばされることが無くなります。
テーブルの上でバーナーを使うときのために、ユニフレームのバーナーシートを持って行っています。

バーナーシートを使うと多少ですがテーブルに伝わる熱を押さえることが出来ます。
ユニフレームのバーナーシートは、レギュレーターストーブ ST-310の収納袋にちょうど収まるのがいいですね。
モバイルバッテリー
最近ではかなず持って行くようにしています。

スマホの充電に使うのはもちろんのこと、インカムの充電や後ほどご紹介するヘッドランプの充電にも使えます。
モバイルバッテリーの充電は、バイクを運転しているときにバイクの電源を利用して行っています。
キャンプ場で便利な道具
テーブルと椅子。この2つがあるとキャンプの質がぐっと上がります。
食事の時はもちろん、くつろぐときにテーブルと椅子があるとやっぱり落ち着きます。
わたしが使っているテーブルはモンベルのL.W.トレールローテーブル 36です。

キャンプツーリングで使うにはベストなサイズだと思っています。
しかし、天板が布で出来ているのが唯一の弱点だと思っていたことろ、デイトナからアルミテーブルが発売されてしまいました。
デイトナのコンパクトアルミテーブルの存在を知っていたらこちらを購入したと思います。
イスは、定番ではありますがHelinoxのチェアワンを使っています。
このHelinoxのチェアワンですが、座り心地が非常にいいので、わたしは自宅の中でも使っています。
Helinoのチェアワンのインプレッションはこちらのブログにまとめていますので、お時間があるときにでも読んでいただけたら嬉しいです。
調味料など
キャンプで料理をしますので、調味料はある程度持って行きます。

塩、胡椒を基本として、サラダ油の代わりにオリーブオイルを持って行っています。
塩はジップロックの一番小さなコンテナボックスに入れています。
オリーブオイルを持って行く理由は、オリーブオイルが入っている容器がペット素材で出来ているからです。
この容器が非常に良く出来ていて、ペット素材なのでガラス瓶のように割れることもありませんし、蓋からオイルが漏れだすこともありません。
キャンプに油を持って行く場合、漏れにくい容器に移し替えている方もいらっしゃると思います。
しかし、そのような容器を使っても油漏れを経験したことがある方は少なくないはずです。
わたしも何度も油が漏れだして悲しいをもいをしたことがあるのですが、このボスコのオリーブオイルを使い始めて油漏れで悲しい思いをしたことがありません。
オリーブオイルが苦手な方以外であれば、ぜひ使っていただきたい商品です。
このボスコのオリーブオイルですが、同じようなサイズで瓶入りの物もありますので、購入の際は間違えないようにしてください。

そして最近は気分によって黒瀬のスパイスとマキシマムを持って行くことも少なくありません。

どちらもマルチスパイスに分類される調味料で、どちらも牛肉、豚肉、鶏肉、野菜に合います。
黒瀬のスパイスは卵との相性も非常に良く、目玉焼きに振りかけても美味しくいただけますし、卵かけご飯にも非常に合います。
卵かけご飯には、醤油をたらした後ひと振りしてみてください。
以前は醤油を持って行っていましたが、最近はこの黒瀬のスパイスとマキシマムで済ましてしまうことが多くなってしまいました。
意外と忘れがちなもの
ここからは、無いと不便だけど、意外と持って行くのを忘れてしまう道具などをまとめてみました。
ライティング
ヘッドランプと小さなランタンの2つを持って行ってます。

ヘッドランプがあると両手が使えるようになるので、夜間での作業が非常に楽になりますので持っておくことをお勧めします。
わたしが使っているのはGENTOSというメーカーのヘッドランプで、充電式です。
充電式は一見便利に思えますが、充電が切れたときのことを考えておく必要があります。
乾電池式はランニングコストがかかってしまいますが、電池が切れてしまっても容易に乾電池入手できるのがメリットです。
充電式と乾電池式のどちらを選ぶかはみなさんの考え方次第でしょう。
ランタンはモンベルのコンパクトランタンを使っています。
小さなランタンですが、夜中に文庫本を読めるくらいの明るさがあります。
このランタンは、テーブルの上に置くことは当然出来ますし、底にフックが取り付けられているので、テントの天井にある吊り下げようのループに引っかければテントの中全体を照らすことが出来るので大変重宝しています。
ただ、ランタンは本物の炎の方が趣は出ます。
そのため、以前からSOTOが販売しているランタンが欲しいと思っているところなのですが、いまだに入手できずにいます。
ティッシュ
ティッシュとウエットティッシュはどちらも持って行った方が何かと便利です。

ティッシュは、ポケットティッシュではなくてもトイレットペーパーでも構いません。
トイレットペーパーを持って行くときは、出来るだけ安い、固い紙で出来ている物を選んだ方が使い勝手がいいです。また、トイレットペーパーの芯を抜くと潰しやすくなり、コンパクトに収納することが出来ます。
ウエットティッシュは、ヘルメットのシールドについた汚れを拭くのに役に立ちますし、バーナーやテーブルについてしまった油汚れを手軽に落とすことが出来ます。
雑巾と軍手
秋から春にかけては夜露が落ちますので、雑巾があると夜露で濡れたテントやバイクを拭くことが出来ます。
テントは次回使うことを考え、極力乾かしてから収納することをお勧めします。
また、濡れたままのバイクに乗るのはちょっと気が引けますので、雑巾は忘れずに持って行くことをお勧めします。
軍手は、テントの撤収の時に使ったり、ちょっとしたバイクの整備の時にあると何かと便利です。
安物の軍手で構いませんので、一双持って行くことをお勧めします。
洗剤とスポンジ
なぜか持って行くことを忘れてしまうのが洗剤とスポンジです。

キャンプ場によっては環境にやさしい洗剤しか使えないところもありますので、そのような洗剤を最初から用意しておく方が良いでしょう。
また、スポンジはなかなか乾きませんので、ジップロックのフリーザーパックのような袋に入れて持って行くことをお勧めします。
歯ブラシ
こちらもなぜか持って行くのを忘れてしまいます。

わたしの場合、歯ブラシと一緒に全身シャンプー、洗顔せっけん、乳液を持って行っています。
レインコート
わたしは雨の日は基本的にバイクに乗りません。キャンプツーリングの時も。
理由は簡単で、雨の中をバイクで走っても楽しくないからです。
我慢して雨の中を走るくらいなら、テントの中で本を読む方が何十倍も充実します。
とは言え、突然降ってきた雨には対処しなければなりませんので、レインコートは持って行きます。

またレインコートは、肌寒い日に羽織るのにも使えますので、余計な服を1着持って行くくらいならレインコートを持って行くことをお勧めします。
無くてもいいけど、あると便利な道具
ハンギングドライネット
食器などを乾かすときに使うネットです。

わたしの場合は、洗った食器などを拭かずにこのハンギングドライネットの中に放り込んでいます。
小さくたたむことが出来るので、荷物の隙間に潜り込まして持って行くのがいいでしょう。

タープ
キャンプをメインにしたキャンプツーリングの時には持って行くことをお勧めします。

タープがあると居住空間が広がりますので、日光を避けることも出来ますし、雨が降ってきたときにもタイイェン役に立ちます。
また、秋から春にかけて夜露が落ちてくるような季節であれば、タープの下にキャンプ道具を入れてい置けば夜露に濡らさずに済みます。
ソロで使うのであれば、モンベルのミニタープHXくらいのサイズがベストでしょう。

焚き火台
こちらもキャンプメインのキャンプツーリングの時に持って行くと、いつものキャンプツーリングがぐっと豪華になります。

焚き火台は、足が3分割になり、コンパクトにたためるものがキャンプツーリングには向いています。
また、焚き火台を持って行くのであれば、着火剤、ライター、火ばさみを一緒に持って行くことをお勧めします。
着火剤はロゴスの物を使っていますが、この着火剤は火力が非常に強く、3個ほど使えばキャンプ場で販売されている薪に火を点けることが出来ます。
着火剤を3個使って火が付かないときは、その薪は相当湿気っています。ですので、着火剤を使って火を点けることはあきらめた方が賢明です。
火ばさみは100円ショップでも販売されています。
ただし、強度があまりありませんので、火が付いた薪をつかむときは、火ばさみが歪んで落とさないよう気を付けてください。
その点、スノーピークの火ばさみはお高いだけあってキャンプ場で販売されている薪程度では歪む気配すらありません。
そしてアルミホイルですが、これは焚き火を使って料理をするときに使います。
肉でも魚でも野菜でも、食べたいものをこのアルミホイルでくるんで焚き火の中に放り込むだけです。
味付けは、先にご紹介したオリーブオイルと塩と胡椒。これだけ十分美味しく食べることが出来ます。
ちょっとこだわるときは白ワインを振りかければさらにおいしくなります。
残った白ワインはもちろん惜しくいただきます。
最後に
バイクでのキャンプツーリングの場合、バイクに積める荷物の量が限られています。
そのため、キャンプ道具は軽量でコンパクトな登山用の物をどうしても選びがちになります。
登山用のキャンプ道具ばかりでそろえてしまうと、キャンプそのものが味気ないものになってしまいます。
今回ご紹介した道具は、3~5泊くらいの予定で、ツーリングとキャンプのバランスは
ツーリング:キャンプ=8:2
を想定したものです。
タープや焚き火台を持って行くと、このバランスが
ツーリング:キャンプ=5:5
くらいになるのかな、と思っています。
キャンプツーリング。キャンプとツーリングの心地よいバランスは人それぞれです。
みなさんの心地よいバランスが見つかるといいですね。
では、みなさんの参考になれば嬉しいです。