さて、みなさんに質問です。
2020年の1年間で、バイクの盗難は全国でどれくらいあったと思いますか?
正解は、9,018件です。
バイクの盗難は多い?
この数字を見て、あれ?思っていたより少ないな、と感じた方も多いのではないでしょうか。
わたしもそう思いました。
その理由は、2019年のバイクの盗難件数は11,255件。2018年は20,184件と年々減ってきているからでしょう。
では、2020年のバイクの盗難件数が9,018件なので、車はもっと多いだろうと思ったあなた。それは違います!
2020年の1年間での車の盗難は5,210件。バイクより少ないのです。
さらにここでバイクと車の保有台数を出してみましょう。
2021年3月末でのバイクの保有台数は3,676,909台。四輪車は78,151,466台
これらの数字からバイクと四輪車の盗難率(盗難件数÷保有台数×100)を計算すると
- バイク 0.245%
- 四輪車 0.006%
このようになり、バイクと四輪車では盗難率に2桁も差がついてしまい、バイクがいかに盗難されやすいかが分かります。

また、バイクの盗難率が0.245%と一見低いように見えますが、これは、約400台に1台が盗まれている計算になります。
400台に1台盗まれていると思うと、割と身近なところでも盗まれているように思えませんか?
ちょっとしたバイクのイベントだと数千台が集まりますので、その中の数台は1年のうちに盗まれてしまう計算になってしまいます。
これが2018年だとバイクの盗難率は0.556%と、200台に1台以上のバイクが盗まれているのです。
1年間に200台に1台以上盗まれていると、近所のバイクが盗難にあった!なんて話も聞こえてくるくらいの台数ではないでしょうか?
確かに年々バイクの盗難が減ってきているように見えますが、これは新型コロナウイスの蔓延による人の動きが減ってきているからだと考えられるので、今後も盗難が減り続けるとはわたしは思えません。
むしろ、近年のバイクブームによりバイクの中古価格は上がってきていますので、盗難は増えていくのではないかと思っています。
さらに残念な数字を挙げると、バイク窃盗犯の検挙件数の少なさです。
2020年のバイク窃盗犯の検挙件数は1,489件しかないのです。
つまり、2020年は、バイクの盗難件数9,018件に対して1,489件しか検挙されていないのです。
検挙率はたったの16.5%なのです。
さらにここで注意してほしいのが、検挙=バイクが見つかる、とは限らないということです。
どういうことかというと、バイクがすでに解体されていたり海外に売り飛ばされていた場合は、いくら窃盗犯が検挙されたとしてもバイクは出てこない、とうことです。
数字は発表されていませんが、バイク窃盗犯の検挙件数より、検挙されたバイク窃盗犯から取り返したバイクの数が少ないことは、容易に予想できます。
盗難場所
では、バイクがどのようで盗まれているのでしょうか。
こちらのグラフをご覧ください。

これは、警視庁が発表した東京の犯罪(令和2年版)(2020年)侵入窃盗・乗り物盗の発生状況を抜粋したものです。
ご覧の通り、オートバイの盗難の件数のうち63.0%が、一戸建住宅の敷地内やマンション・アパートの敷地内から盗まれているのです。
つまり、一見安全そうに見える自宅の敷地内は実は安全だとは言えない、むしろ一番窃盗に遭いやすい場所だということです。
盗難対策
では、具体的にバイクの盗難対策としてはどのようなことがあるか、既に皆さんご存じとは思いますが、少しだけ解説したいと思います。
まず、よく言われているのが、窃盗犯は
- 時間がかかるのを嫌う
と言われています。
盗むのに時間がかからると誰かに見つかってしまう可能性が高くなるからですね。
そのため、具体的なバイクの盗難対策としては
- チェーンやU字のロックを複数付ける。また、複数付けたロックのうち1つ以上は、建物などと一緒に留める、いわゆる地球ロックをする。
窃盗犯によってロックが壊されるとしても、複数のロックをつけるとこで壊し終わるまでの時間が長くすることが出来るからです。
また、地球ロックをすることによって、ロックがかかったままバイクをトラックに乗せて持って行かれてしまうのを防ぐことが出来ます。

そして、
- バイクを動かすと鳴るアラームを取り付ける。
アラームが鳴ることによって周りに気づかれる可能性が高くなるので、窃盗犯はアラームを嫌がると言われています。
さらに、バイクにカバーをかけ犯罪者の目に触れにくくすることも盗難対策として有効であると言われています。
そのため、アラームにしろロックにしろいろいろな種類の防犯グッズが販売されていますが、これをすれば100%盗難にあわない、といった決定的な解決方法が無いことは盗難件数が無くなっていないことからも明らかです。
あくまで、盗難防止用のグッズを使うことによって、何もしないよりは盗難にあいにくくなる。そのように考えてもいいのではないでしょうか。
自宅などの敷地内にバイクを停めている方の多くが、それらの防犯グッズを使っているでしょう。
しかし、オートバイの盗難の件数のうち63.0パーセントが、一戸建住宅の敷地内やマンション・アパートの敷地内から盗まれていることを考えると、特にそう思います。
盗難されてしまった後の対策
先ほど、2018年のデータだと200台に1台以上が盗難にあっていると説明しまいた。
このペースで盗難が5年間続くと、5年間では40台に1台の割合でバイクが盗まれる計算になります。
しかも、そのうちの6割以上、25台に1台が自宅の敷地内から盗まれてしまうのです。
びっくりするような数字ですね。
ちょっとした住宅街なら、近所を少し散歩するだけで25台くらいのバイクを見かけることが出来るでしょう。
そのうちの何台化は盗まれてしまう可能性があるのです。
その何台かのうちに、ひょっとしたらあなたのバイクが含まれてしまうかもしれません。
つまり、バイクの盗難は他人ごとではないということです。
明日はあなたのバイクが盗難にあっているかもしれないのです。
自宅の敷地内に停めていても。
ロックを何重にしていても。

そう考えると、自分のバイクは盗難される可能性があると、心積もりをしておく必要があるかもしれません。
そして、盗難される可能性があるのであれば、盗難された後のことも考えておく必要があるでしょう。
特に、ローンを使ってバイクを購入された方は。
なぜなら、ローンを完済する前にバイクを盗まれたら、残るのは盗まれたという悲しい思い出とローンです。
やっと手に入れたバイクを盗まれた。その悲しい気持ちは長く続くでしょう。
それに加えて盗まれてしまったバイクのローンだけを払い続けるのは、考えただけで気持ちがさらに暗くなります。
基本的にわたしは、バイクのローンはあまり好ましくないと思っています。
なぜなら、バイクの場合は転倒や事故によって廃車になる可能性が高く、また、盗難によってバイクが無くなる可能性があるからです。
そうすると、既に手元にないバイクのローンだけを払い続けなければならないからです。
とは言え、ローンを上手く使えば憧れのバイクが手に入るのも事実です。
ですので、バイクが盗難されてしまった後の対策として、せめてローンだけが残らないようしておくことは大切だと思います。

ローンが残らないようにする具体的な方法は、バイクの盗難保険に加入しておくことです。
保険によって盗まれたバイクを盗難保険で保証してもらうのです。
盗難保険で保険金が下りれば、盗まれてしまったバイクとお別れをしなければいけませんが、次のバイクと出会える可能性がぐっと上がります。
せっかくのバイクライフを一度の盗難で終わらせないためにも、バイクの盗難保険に加入しておくことも検討してはいかがでしょうか。
まとめ
全国で、2020年には9,018件、2018年には20,184件のバイクの盗難が発生しています。
しかも、そのうちの約6割が自宅の敷地内で発生しています。
2018年の盗難件数が5年間続くと、約40台に1台の割合でバイクが盗難に遭い、しかも、25台に1台が自宅の敷地内から盗まれてしまうことになります。
つまり、バイクの盗難は割と身近なところで起こっている可能性があり、これは、あなたの身にいつ降りかかってきてもおかしくないことを表しています。
そのため、バイクが盗まれてしまった後も考えておく必要があり、特にローンでバイクを購入された方は、バイクが盗まれた後にローンだけが残らないよにしておくことも大切です。
ローンが残らなければ、新たなバイクライフをスタートできる可能性がぐっと上がるからです。
ちなみに、下でご紹介するバイクの盗難保険ZuttoRide Clubで盗難保険の保険料を計算してい見ると
例えばカワサキのNinja ZX25R SE(車両購入価格を950,000円とした場合)
- 補償上限950,000円とした場合、年間の保険料は約35,000円
- 補償上限600,000円とした場合、年間の保険料は約22,000円
となります。
車両購入価格の950,000円を上限とするプランを選んでもいいですし、例えばローンの頭金を350,000入れていてローンの残りが600,000円なのでその残り分だけ上限とするプランを選んでももちろんいいと思います。
補償上限を600,000円とすると年間の保険料は約22,000円。ひと月当たり約2,000円とスマホの月額利用料から比べてもかなりお得な金額ではないでしょうか。
ひと月当たり2,000円程度であれば、さほど負担にはならない金額ではないでしょうか。
それに、ひと月約2,000円で盗難の補償が手に入るなら、下手な防犯グッズをたくさん買うよりお得かもしれませんね。
見積だけであればスマホから数分で簡単に終わります。
ご興味のある方は↓↓↓こちら↓↓↓からどうぞ。