いつもはAppleのAirPods Pro3を使っているわたし。
AirPods Pro3がどんな場面でも使い勝手がいい良いことには満足しているのですが、こと、音質に関しては多少不満があります。
- もう少し、低音にパンチがあればな・・・。
- もう少し、ハイハットやシンバルの金属音が抑えられたらな・・・。
- もう少し、女性ボーカルやサクソフォン、クラリネットに温かみが出たらな・・・。
そんな時に紹介してもらったのがSOUNDPEATS(サウンドピーツ) の完全ワイヤレスイヤホン Air5 Pro+。
初めて聞いた時にはAirPods Pro3とは一線を期すパワフルな低音域と温かみのある中高音。それに、驚異的な解像度に驚きました。AirPods Pro3の3分の1ほどの価格にもかかわらず。
ただ、どんな場面でもAir5 Pro+の使い勝手がいいかというと、そんなことは無いのも事実。
結論として、Air5 Pro+は音質を最優先するリスナーやオーディオファンにおすすめするイヤホンと言えます。
ではこの後、2025年にVGP(プロが選ぶ国内最大級のオーディオビジュアルアワード
)で金賞を受賞したAir5 Pro+を詳しくレビューします。そして、このAir5 Pro+をおすすめする人、おすすめしない人についていもお伝えしますので、気になった方は続きをチェックして下さい。
Air5 Pro+はMEMSとダイナミックのハイブリッドドライバーによる高解像度でダイナミックサウンドを奏でる完全ワイヤレスイヤホン
Air5 Pro+をリリースするSOUNDPEATS(サウンドピーツ)は、イヤホンを作り始めて15年以上。世界30カ国・地域で累計3,500万台のイヤホンを発売してきました。
そんなSOUNDPEATSが2025年10月に発売したのがAir5 Pro+。
Air5 Pro+はSOUNDPEATSのプレミアムハイエンドモデル。それゆえ、使用されているドライバーは、「MEMS」ドライバーと「ダイナミック」ドライバーによるハイブリッド構成。
中高音域を担当する「MEMS」ドライバーは、xMEMS社が2023年にリリースした「Cowell」。「Cowell」は10万円を超えるイヤホンにも使用されている高性能「MEMS」ドライバー。そして、低音域を担当する10mmの「ダイナミック」ドライバーにより、深みとキレのあるベースを自然なトーンで再生します。
さらに、xMEMS社製ドライバー専用に設計された高効率アンプ「XAA-2000 Aptos Class-H」により、解像度を最大限に引き出し、クリアで立体感のある音場を再現します。
用語の解説
- 「ドライバー」とは
イヤホンの「ドライバー」とは、イヤホン内部で音を鳴らすための心臓部ともいえる重要なパーツ。スマートフォンなどのデバイスから送られてくる電気信号を、振動板の振動に変換して音を生成する役割を担います。 - 「MEMS」ドライバーとは
「MEMS」ドライバーとは、半導体製造技術で製造される、シリコン製の超小型スピーカーチップです。圧電効果を利用し、電圧をかけることでシリコンの一部が振動して音を出します。従来のスピーカーと比べて超小型、低消費電力、高精度で、防水性や衝撃への耐性にも優れており、イヤホンなどの次世代オーディオ機器での応用が期待されています。 - 「ダイナミック」ドライバーとは
「ダイナミック」ドライバーは、イヤホンやヘッドフォンで最も一般的に使用されるスピーカーのような構造です。ボイスコイルが貼り付けられたドーム状の振動板を、磁力で前後させて空気を振動させることで音を生成します。低音域の再生が得意で、パワフルで迫力のあるサウンドが特徴です。
【レビュー】SOUNDPEATSの完全ワイヤレスイヤホン Air5 Pro+
それでは、音質を最優先するリスナーやオーディオファンのために、SOUNDPEATSが培ってきた音響技術を惜しみなく投入したトッププレミアムモデル Air5 Pro+をレビューしていきます。
低音のパワフルさと解像度の高さが際立ち、そして温かみのある音質が特徴
Air5 Pro+で音楽を聞いた瞬間に驚いたのが、低音のパワフルさ。バスドラムやベースに力強さが光ります。それに、ギターやピアノの切れが素晴らしい。ピックがギターの弦に触れる瞬間が見えそうなほど。
音楽を聞き進めるうちに驚きは更に大きく。AirPods Pro3で何度も聞いているはずなのに「このボーカル、このフレーズで多重録音をしていたんだ!」、「あれ?ここでシンセサイザーが演奏していたの?」、「ここでベースが入っていたんだ!」と、埋もれていた音が聞こえてくる解像度の高さに驚かされました。
しかも、解像度が高いイヤホンにありがちな高音域の金属的な硬さは、このAir5 Pro+に限っては感じられません。ハイハットやシンバルが奏でる音は、程よい温かみに包まれ、聴き疲れしないほど。
ただ、温かみは、聞きようによっては、若干ですが霞がかかったように聞こえるかもしれません。特に、力強い男性ボーカルは。もっとも、裏を返せば、女性ボーカルは温かみに包まれ、耳に優しいと言えるのですが。
パワフルな低音域と温かみのある中高音。そしてカナル型イヤホンとしては驚異的な解像度の高さが、このAir5 Pro+の最大の特徴と言えるでしょう。
クロ金デザインは好みが分かれる?
デザインは、黒を基調とし、金色のアクセント。

無難といえば無難かもしれませんが、個人的には若干好みが分かれるデザインに思えます。
女性うけはあまり期待しない方がよさそうな・・・。
サラサラ系イヤーピースで装着感二重丸
イヤーピースはサラサラ系シリコン(?)素材。

サイズは3種類。
薄く、柔らかいので多くの人にフィットする予感がします。
ただ残念なのが、イヤーピースの取り付け部が楕円形なこと。

円形であればサードメーカーのイヤーピースと取り替え、自分好みにカスタムする楽しみがあったにと思うところです。
スマホアプリで自分好みのチューニング可能
AndroidとiPhoneに用意されている専用アプリ「PeatsAudio」が、なかなか優秀。

イコライザーの調整はもちろん、タッチコントロールのカスタム設定も可能。

AppleのAirPodsと同様な装着テストまで準備されています。

個人的に気に入ったのが「アダプディプイコライザー」。

いろんな周波数帯で聴感テストを行い、その結果を基に個人に最適化されたサウンドにチューニング。数分のテストでなかなかいい感じのバランスにしてくれます。
操作性は改善の余地あり
操作はイヤホンのサイドを指先でタッチして行います。

ただ、残念なことに、反応がイマイチな時があります。季節が冬なので、指先の乾燥が原因で反応しにくいのかもしれませんが、ここは改善の余地がありそうです。
こんな人はやめとけ!Air5 Pro+
Air5 Pro+をしばらく使ってると、こんな使い方をメインでするなら選ばない方がいいと思えるシチュエーションが2つありました。この2つのシチュエーションをメインで使う人が買ってしまうと後悔しそうなので、ご紹介します。
ながら聴きメインならやめとけ!
ながら聴きメインで使うつもりなら、Air5 Pro+はやめた方がいいでしょう。

その理由は、「外音取り込み」モードの精度がイマイチだから。
ノイズキャンセルは完全無音で超優秀、とまでは言えませんが、十分優秀な部類。しかし、「外音取り込み」に限っては、正直イマイチ。耳栓をしているときのように、こもって聴こえるのです。
ですので、歩いている時や電車に乗っている時。買い物をしている時などのながら聴きに使うなら、不満が出そうです。
ワークアウトメインならやめとけ!
ランニングや筋トレなどのワークアウトをメインで使うつもりなら、Air5 Pro+はやめた方がいいでしょう。

その理由は、操作性がイマイチだから。
上でも書いていますが、操作はイヤホンの横を指でタッチ。このタッチの反応がイマイチなのです。
ワークアウト中にボリュームを調整したり音楽をストップすることはよくあると思います。このとき、反応が悪いとタッチ操作に気を取られ、ワークアウトの集中が途切れてしまいます。
そのため、ワークアウトメインで使うならAir5 Pro+はやめた方がいいでしょう。
おすすめするのはこんな人 SOUNDPEATSのAir5 Pro+
SOUNDPEATSのAir5 Pro+をおすすめするのは、ズバリ、音質に妥協せず、コストパフォーマンスの高いイヤホンを探している人。
いつも使っているAirPods Pro3と比べると、いろんなシチュエーションで使えるのは、間違いなくAirPods Pro3。
しかし、音楽を聴くことだけに絞り込むと、Air5 Pro+の方が、パワフルな低音域と温かみのある中高音。そしてカナル型イヤホンとしては驚異的な解像度が上回ります。しかも、AirPods Pro3の3分の1ほどの価格で。
音質に妥協せず、コストパフォーマンスの高いイヤホンを求めている。そんな人にSOUNDPEATSのAir5 Pro+はおすすめです。
まとめ:【レビュー】SOUNDPEATS(サウンドピーツ) の完全ワイヤレスイヤホン Air5 Pro+ ~音質を最優先するリスナーにおすすめ~
いつもはAppleのAirPods Pro3を使っているわたし。
どんな場面でも使い勝手がいい良いことには満足しているのですが、こと、音質に関しては多少不満があります。
- もう少し、低音にパンチがあればな・・・。
- もう少し、ハイハットやシンバルの金属音が抑えられたらな・・・。
- もう少し、女性ボーカルやサクソフォン、クラリネットに温かみが出たらな・・・。
そんな時に紹介してもらったのがSOUNDPEATS(サウンドピーツ) の完全ワイヤレスイヤホン Air5 Pro+。
初めて聞いた時にはAirPods Pro3とは一線を期すパワフルな低音域と温かみのある中高音。それに、驚異的な解像度の高さに驚きました。AirPods Pro3の3分の1ほどの価格にもかかわらず。
ただ、どんな場面でもAir5 Pro+の使い勝手がいいかというと、そんなことは無いのも事実。
音質を最優先するリスナーやオーディオファン。音質に妥協せず、コストパフォーマンスの高いイヤホンを求めている方にSOUNDPEATSのAir5 Pro+はおすすめするイヤホンです。
では、皆さんの参考になれば嬉しです。


