転倒で壊してしまったBMW R1250GSのパニアケース。
部品を取り寄せて交換して修理を済ませていたのですが、割れてしまった部品を接着剤でくっつけることが出来ればもう一度使えるのでは?と思っていました。
しかし、割れてしまった部品にはそれなりの力がかかるので、強力な接着剤が必要です。
そんなとき知り合いが、ぶつけて脱落してしまった車のドアミラーをゴリラのスーパーグルー(瞬間接着剤)を使ってくっつけたら1年以上くっついたままだよ!と言うのです。
いやいや、それは無いでしょ!。ドアミラーはそれなりの重さがあるでしょ?しかも、走っている時には振動もするし。それに、雨にも風にも日光にも照らされるので、一時的にくっついていたとしても1年は無理でしょ!と言っても、いや!くっついたままです!と言うのです。
まぁ、うそを言うような人ではないのですが、なんだか信じられない話です。
と、いうことで、この時ゴリラと言うメーカー(ブランド?)をわたしは知らなかったので、調べてみました。
するとゴリラグルー クリアといった強力多用途接着剤があり、パニアケースの修理にはこちらの方が向いていることが分かりました。
ゴリラグルー クリアは強力な接着が求められる、屋外、凸凹、水回りに使うことが出来ます。
パニアケースの修理にこのゴリラグルー クリアを使ったのですが、うたい文句通りに非常に強力な接着力で、家に一つ置いておいて損をしない接着剤だと感じました。
そこで今回は、ゴリラグルー クリアとゴリラ スーパーグルーの使い分け、接着する際の注意点、どれくらい強力に接着できたかを動画を交えながら解説しますので、ぜひご覧ください。
ゴリラはアメリカで有名な接着剤・補修テープのメーカー
ゴリラのホームページには
The Gorilla Glue Companyはオハイオ州シンシナティに本社を持ち、USA No.1※接着剤「ゴリラグルー」、強力補修テープ「ゴリラテープ」など、さまざまな接着剤関連商品を製造・販売しています。
※Gorilla Share Performance IRI 2020
とあり、アメリカではメジャーな接着剤や補修テープを作っているメーカーのようですね。
さらに
すぐれた性能・効果をもつ製品を開発するという信念に基づき、厳格な基準を満たした製品にのみつけられるゴリラロゴ。
このロゴを持つ「ゴリラ シリーズ」は現在、北米をはじめ、ヨーロッパ・中東・アジア・オセアニア・南米など世界60カ国以上で幅広いユーザーから支持されています。
とあるので、頑張って世界展開を進めているメーカーでもあるようです。
世界展開をしているということは、どこの国に持って行っても受け入れてもらえるだけの自信を持っている製品のかな?と思ってしまいました。
ということで、知り合いの話とメーカーの説明を信用してゴリラの接着剤を買うことにしました。
今回購入したのはゴリラグルー クリア
ゴリラの接着剤の中でプラスティックに使える製品は
- ゴリラグルー クリア(強力多用途接着剤)
- ゴリラ スーパーグルー(強力瞬間接着剤)
- ゴリラ スーパーグルー(ジェル)(強力瞬間接着剤 ジェルタイプ)
の3種類。
選ぶときのポイントは
- ゴリラグルー クリア(強力多用途接着剤): 強力な接着が求められる、屋外、凸凹、水回り
- ゴリラ スーパーグルー(強力瞬間接着剤): すぐに接着したい
- ゴリラ スーパーグルー(ジェル)(強力瞬間接着剤): すぐに接着したい、接着剤が垂れやすい場所
このような感じです。
すぐに接着したい、といった理由がないのであれば、ゴリラグルー クリア(強力多用途接着剤)を選ぶのが無難のようですね。
ただし、固定時間は2時間。完全硬化時間は24時間程度必要で、待っている時間がちょっと長いかな?といった感じになります。
ということで、わたしは無難にゴリラグルー クリア(強力多用途接着剤)を購入しました。
と、いうか、わたしの知り合いの車のドアミラー。修理に屋外、凸凹、水回りでの使用を推奨されていないゴリラ スーパーグルー(ジェル)(強力瞬間接着剤)を使って1年以上問題が発生していないって、どういうこと?? ^^;
パニアケースの修理作業開始!
さっそく修理を始めます。
まずは、接着面を綺麗にします。
大抵の接着剤はゴミやホコリなどの汚れだけでなく油を嫌いますので、シリコンオフで脱脂します。
ちなみにシリコンオフは、こびりついてなかなか剥がれないステッカーを剥がすときに使えますので、ご興味のある方は下記の記事をご覧ください。
> こびりついているステッカーの剥がし方~万能な方法ではないけど、思いのほか簡単~
そしてこの接着剤。水分と反応して固まるそうです。不思議ですね。
ですので、脱脂が終わったら説明書にあるように接着面を湿らせます。
霧吹きで湿らせましたが、さすがに濡れすぎてしまったのでペーパータオルで接着面の水分を適度に拭き取りました。
そして、接着面に接着剤を塗り、くっつけます。
まぁ、作業自体は湿らせる必要があるという以外、普通の接着剤となんら変わらないですね ^^;
この接着剤。手についてしまうと、結構ネチャネチャしてしまいます。
油とは違い、まとわりつくような粘っこさです。
でも、石鹸で洗うと思いのほか簡単に落ちるので、安心してください *^^*
おおっ!いいんじゃない?
そして、作業が終わった約48時間後。接着具合を確かめてみました。
本当は、メーカーが完全硬化時間は24時間程度とアナウンスしているので24時間後に確認したかったのですが、あほかっ!と言うくらいの量の仕事が降りかかってしまい、確認することが出来ませんでしたT_T
で、指で押してみたところ、思いのほかガッチリ固定されていました *^^*
まぁまぁの力で押しています。
BMW R1250GSのプラスティック製パニアケースは容量を変えることが出来るのですが、容量を変えるときこの部分に一番負荷がかかります。
10回ほど容量を変えてみましたが、接着部分が剥がれる気配はありませんでした。
ひとまずは強度テストに合格!
あとは、使っているうちにどれだけ接着強度が落ちてくるかでしょう。
終わりに
と、いうことでゴリラの接着剤。思いのほか強力にくっついてしまいました。
これから本格的にパニアケースを使ってもその強度が保たれるか、が気になるところです。
とは言え、この壊れた部品(調整フレーム)をディーラーに頼むと、部品代だけで約11,000円してしまいます。
このゴリラの接着剤は約1,100円。約1/10の出費で済んでしまします。
このまま強度が保たれれば、非常に経済的に修理することが出来ますね。
では、みなさんの参考になれば嬉しいです。