昨年、ついに念願の食器洗い乾燥機(食洗機)を買いました。
以前から欲しかったのです。だって、単純に便利そうでしょ?
わたしはほぼ毎日自炊をしているのですが、料理を作って食事をとった後は必ず道具や食器を洗わないといけないのです。毎日、毎食後。
この作業から解放されたらどんなに楽だろうと想像してしまったわけです。
そして、購入し、使ってみて非常に良かったので、その良さを皆さんにお伝えしたいと思います。
Panasonicの食洗機を購入した理由
購入理由は本当に単純で、毎日、毎食後、食器を洗うのが面倒くさい。この一言に尽きます。
朝、朝食をとって出勤前に食器洗い。
夜、仕事から帰ってきて食事を作り、食べ終わったら食器洗い。
しかも、わが家には猫が3匹いるので、仕事から帰ってきたら猫たちにただ今のあいさつのナデナデをしてあげ、トイレの掃除、ブラッシング、部屋の掃除(ブラッシングで猫の毛が散らばってしまうので)、猫の食器洗い。
やることがてんこ盛り。
正直、面倒くさいんです。食器洗い。仕事で疲れて帰って、猫の世話をした後は特に。
しかもわたし、手荒れがひどいのです。
特に冬場がひどく、ちょっと油断すると手荒れで指先が割れ、水がかかると動きが一瞬止まるくらいの痛さが走ります。
もちろん、ゴム手袋を使って食器洗いをしていますが、それでも手を水につける機会はどうしてもありますので、いくらハンドクリームをこまめに塗っていても手荒れを防ぐことはできません。
そして最後は時間の短縮ができることですね。
食器洗いが無くなれば朝食で10分。夕食で30分。一日約40分は時間を短縮することが出来ます。
1日40分ということは、1か月で約1200分。20時間。
つまり、1か月で1日弱時間が短縮されるのです。
短縮された時間でニャオンたちと遊べると思うと、やっぱり食洗機を買うしかないなと、思ったわけです。
食洗機を作っているメーカーは3社だけ
食洗機には据え置き型(卓上型)と呼ばれるものと、システムキッチンなどに組み込むことを前提としたビルドインタイプの2つに分かれます。
据え置き型に関しては、国内で販売されている食洗機を作っているメーカーは、わたしが使っているPanasonic、AQUA、アイリスオーヤマの3社だけだそうです。
そして、家電量販店で働いている知り合いに聞いたところ、Panasonicがほぼ市場を独占しているとのことでした。
そういった理由と大人の事情とが合わさり、Panasonicの食洗機を家電量販店で購入する場合は、どの量販店に行ってもほとんど価格に差は出ないとおっしゃっていました。
昨年わたしが購入した食洗機はPanasonicのNP-TZ200(2020年モデル)という型(据え置き型)で、当時の最上位機種になります。
購入した時期がちょうどモデルチェンジのタイミングで、楽天市場での販売価格が新しく出た中級機より安く、基本性能については新旧で差が無いこと分かったので、あえて旧モデルを購入しました。
Panasonicの食洗機は新型の発表時期が7~8月、発売時期が8~9月になるのが例年のスケジュールです。
パナソニックの食洗機(卓上型)の選び方
Panasonicの食洗機が市場をほぼ独占しているので、多くがPanasonicの食洗機の購入を検討されると思います。
そのため今回は、Panasonicの食洗機の中から選ぶ場合のポイントを実際使用してきたわたしの目線でお伝えします。
設置場所が許せばレギュラーサイズを
現在Panasonicでラインナップされている食洗機は全部で5種類。
そのうち3種類がレギュラーサイズで、残りの2種類がコンパクトサイズです。
わたしは一人暮らしですがレギュラーサイズを購入しました。
レギュラーサイズを選んだ理由は、朝と夕の2回分の食器をまとめて洗い、ランニングコスト(水道、電気、洗剤)を抑えたいと思ったからです。
そうした場合、コンパクトサイズでは皿の形によっては2回分すべてが入りきらない可能性があると考え、レギュラーサイズを選びました。
そして、レギュラーサイズを使ってみて、コンパクトサイズを購入しなくてよかったと思っています。
洗うものは食器だけではなく、鍋やフライパン、お玉やフライ返しもあります。
そのようなものを一度で洗おうとすると、コンパクトサイズでは無理があります。
そして食洗機アルアルが、カタログの写真の様にたくさん食器が入らない!です。
それはそうですよね。家にある食器っていろんな形のものがあるので、カタログの様に食洗機の中にすべての食器が綺麗に収まるはずがありません。
ですので、設置場所が限られコンパクトサイズしか置くことが出来ない、といった事情がない限りレギュラーサイズを購入することをお勧めします。
モデルを選ぶときのポイントは1つだけ
レギュラーサイズでは高機能、高価格順に
- NP-TZ300(上位機種)
- NP-TH4(中位機種)
- NP-TA4(下位機種)
となります。
デザインを一切無視をして、機能と価格とのバランスを最優先して選ぶのであれば、ポイントは1つだけ。
- 食洗機内の匂いを気にするか、気にしないか。
これだけです。
1日1回などのまとめ洗いをするとどうしても匂いが出てきます。特に夏場は。
そのため、選び方は
- 匂いを気にする : 中位機種のNP-TH4。
- 匂いを気にしない : 下位機種のNP-TA4。
これで間違いありません。
理由は、匂いを気にするのであればナノイーが搭載されているNP-TZ300(上位機種)かNP-TH4(中位機種)になります。
このナノイー。確かに効果があります。
ナノイーのスイッチを押し忘れ、数時間たったのちに食洗機のドアを開けると匂ってきます。特に夏場は。しかし、ナノイーのスイッチを入れていると、ほとんど気にならないくらいに匂いが抑えられます。
また、洗浄コースは上位機種のNP-TZ300だけ一つ多いですが、この増えたコースは使うことがありません(^^;)
基本は真ん中の通常コース(メーカーでは汚れレベル3と言っています)で十分。まとめ洗いでも。
汚れがよっぽどひどい時だけ一番洗浄力の高いコース(汚れレベル5)。それ以外のコースはほぼ使いません。
一番洗浄力の高いコース(汚れレベル5)は上位機種のNP-TZ300も中位機種のNP-TH4も同じ洗浄力です。
また、低価格のNP-TH4にはエコナビが搭載されていませんが、今までわたしが使用してきたところ、エコナビの機能が働くのは水温が高い夏や秋の時期だけでした。
エコナビが機能するのは夏場の水温が高い時か、洗う物がほんの少しの時だけだと思っていただいて間違いないと思います。
ですので、エコナビに期待してNP-TZ300やNP-TH4を選ぶ必要はないということです。
まとめると、
- 匂いを気にする方 : NP-TH4(中位機種)
- 匂いを気にしない方 : NP-TA4(下位機種)
これで決まりです。
とは言いつつも、NP-TZ300(上位機種)のタッチセンサーによるドアの開閉は思いのほか便利です。
食洗機に食器を入れるときは手が濡れている場合が多いのですが、そのような場合でも指一本でドアの開閉できるNP-TZ300はドア周りをあまり濡らさずに済みます。
しかもゴム手袋をしていてもタッチセンサーが反応するのもポイントが高いと言えます。
なお、今回はデザインと予算については一切無視していますので、ご了承ください。
洗浄力
肝心の洗浄力ですが、これは結構強力です。
ひどい焦げ付きまで洗い落とす力はありませんが、それ以外で洗い直しをした記憶はありません。
洗浄力についてはこちらのブログを参考にしてください。
ランニングコスト
食洗機を導入してからのランニングコストですが、
- 水道代は変わらず
- 電気代はたぶん上がっている
- 洗剤はほぼ変わらず
といった感じです。
Panasonicの食洗機のうたい文句の一つに水道代が安くなる、とありますが、わが家では食洗機を導入後水道代は変わっていません。
食洗機を導入してから水の使用量にかかわるような変更をしていないので、「食洗機を導入したら水道代は安くなる」ではなく「安くなったらいいなぁ~」程度に考えておく方が良いのでは?と思います(^^;)
電気代はたぶん上がっています。”たぶん”というのが、昨年と同じ時期と比べることが出来ないためです。
食洗機を購入する以前の1年間で、炊飯器(それまでは土鍋でご飯を炊いていました)、オーブンレンジ(本当に持っていませんでした) 、洗濯乾燥機(それまでは縦型の洗濯機)を購入し、電気の使用量が増えてしまっているからです。
しかし、ざっくりとしたイメージで、それらの電化製品と食洗機を合わせても、一年前の同時期と比べて電気代が1か月で1,000円も増えていないと思います。
ですので、食洗機だけで増えた電気料金はどんなに多く見積もってもひと月に500円にも満たないと思います。
食器用洗剤ですが、金額的に言えば少しは増えているはずです。
手洗い用の洗剤に比べて食洗機用の洗剤は割高なので。
ただ、食洗機洗器を使い始めたことで手洗い用の洗剤の使用量は極端に減りました。詰め替え用のお得サイズのボトルが、これいつ買ったかな?と思うくらい減りません。
ですので、トータルで見るとわずかな差だと思います。
また、わたしはAmazonのプライム会員なので洗剤の購入には定期おトク便を利用しています。
定期おトク便を利用すると最大15%の割引になるので、最近ではスーパーやドラッグストアで食器用洗剤を買うことが無くなりました。
ちなみに、使っている食洗機用の洗剤はジョイのジェルタブです。ジェルボール(タブレット)を食洗機に入れるだけの手間いらずな洗剤です。
食洗機を購入した時にサンプルとしてジョイのジェルタブと液体の洗剤(チャーミーだったかな?)が入っていたのですが、使ってみたところジョイのジェルタブの方が汚れ落ちが良かったことと、液体洗剤の投入が思いのほか煩わしかったので、ジェルボールを入れるだけの簡単手間いらずのジェルタブを使うことになりました。
終わりに
食洗機は一度使うと手放せなくなります。
正直、なぜ早く買わなかったのかと悔やむくらいです。
これからは洗濯機、電子レンジと同じように生活必需家電としてもいいと思うくらいです。
テレビと食洗機が壊れたら、間違いなく食洗機を先に買い換えます!(^^;)
基本的には人間が洗うのと同等、もしかしたらそれ以上きれいに洗ってくれます。
ただ、所詮機械ですので、すべての汚れに対し完璧に洗えるわけではありません。
カレーなどの油汚れには割と強く、汚れが残っていたという記憶はありませんが、魚焼きグリルやグラタン皿などの焦げ付きには弱いです。一番強い洗浄力で洗っても焦げ付きは落ちずに残ってしまうことがあります。
その場合は、焦げ付きの部分だけ軽く落としてあげるとあとは問題なく汚れは落ちます。
また、すべての食器が完璧に乾燥されるとは限りません。
くぼみが有るような食器などは、その部分の水分がどうしても残ってしまいます。
このように人間が洗うようにすべて完璧に洗えるわけではありませんが、それを差し引いても食器洗いという労働から解放され、時間を生み出してくれるので、わたしとしては値段以上に価値を感じています。
それでは、皆さんの参考になれば幸いです。